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執筆者の写真cadiz4

接ぎ木講習 第1回目(前半)7月10日、土曜日

更新日:2021年7月21日



7月10日(土)午前10時より、岬のサキュレントハウスで「接ぎ木講習」を行いました。

講師は「淡路多肉同好会」のアドバイザー横山氏です。また、多肉植物栽培家の上杉氏にもお手伝いいただきました。参加者は10名でした。

・接ぎ木台・・・袖ヶ浦、三稜柱

・実生・・・ロフォフォラ、ランポー玉などの実生

・キャップ・・・広告を10cmくらいにカットし、三角にまいたもの

・剃刀の刃・・・0.5mm(一般的なものは、0.7mmなのでそれより薄いものを使う)




接ぎ木台は、15cmくらいに揃えてあります。揃えた方が管理がしやすく、雑草などを抜くときピンセットが丁度入るくらいの長さです。

今回用意された三稜柱の台木は、長めのものであり、それをカットして下の部分を使いました。(上部はお持ち帰りいただき、植えてもらい、種まきと一緒に家で練習してもらいます。種まきについては、最後の方に記載します。)

今回は、カットした台木にカットした実生を接ぐ作業を行います。

ナイフを台木に直角に入れカットします。台木が斜めになっているものは、地面に対して垂直にカットします。(台木に直角ではなく、あくまで地面に対して)

カットして新鮮な台木の中心(維管束)部分に、カットした実生苗の新鮮な部分を接ぐものです。

接ぐというより、乗せると考えた方が良いかもしれません。


全ては、表面が乾かないうちに素早く行います。

ナイフは、切ったらすぐティッシュペーパーなどで拭きます。切るたびに拭きます。

台木の断面に水気が付いていれば、余分な水分を拭きます。全面は拭きません。拭くのは断面の端の方だけです。ちょいちょいと軽く!

実生をカットします。実生は1cm以下なので、(下から1/3くらいでした?1~2㎜位のカットとなります)すごく細かい作業です。

台木の維管束の部分(真ん中の白くなっている芯のような部分)にカットした実生を乗せます。人差し指で軽く押す程度でくっつけます。


今回は、袖ヶ浦に実生1個、三陵柱に実生を2個くっつけました。

袖ヶ浦の台木は肩の部分でカットします。肩というのは、上から1、2cm下の柱になろうとしているところです。袖ヶ浦も三陵柱も、カットした近くにある棘座もカットして除いておきます。

棘座をカットするときは、斜めに棘座の部分だけをカットします。

そして、新聞の広告で作ったキャップ(三角錐状のアルベロベッロのトゥルッリみたいなもの)をそっと、かぶせます。

キャップには、のりしろのガムテープ部分に前もって日付、実生名など(今回は名前も)を書いておきます。

(2個くっつける場合は、維管束の半分に実生の6割ずつを載せます。6:4くらいです。)

キャップの下の方を少しつまんで、キャップがずれないように固定します。


これで、いったんは終了です。

カットした台木にカットした実生を乗せて、乾かないうちにキャップをかぶせるだけです。うーん簡単💛??


カットしたものは、今回はくっつくまでの3週間、岬のサキュレントハウスで保管します。

保管の方法は、1週間は風通しの良い半日蔭に置いておきます。1週間後(お天気が良ければ)

~10日後(雨が多ければ)にお水をジャブジャブあげます。上からではないです!土の部分です!それまでは断水します。

お水も乾く前にあげます。三陵柱や袖ヶ浦など地面に生育しているものは、乾く前に水やりします。反対に竜神木、三角柱などは乾いてから水をあげるそうです。

お水をあげた3日後くらい(接ぎ木してから10日目くらい)に、キャップの部分を1cmくらいカットし覗いてみます。しなびて黒くなっていれば失敗ですから、もう一度やり直しします。元気でくっついているようであれば、それから4~5日後にキャップをもう少しカットし、徐々にならします。

接ぎ木から10日ほどしたら、明るいところに出して普段の管理をします。

カットした台木の断面からは、脇芽が出てきますが、脇芽に栄養を取られてしまわないよう脇芽をカットします。

接ぎ木に関しては、ここまでです!

間違っている個所の修正があれば、ご連絡ください。よろしくお願いします。


今回使わなかった三陵柱の台木の上の部分は、お家ですぐに植えつけます。2cmくらい土に埋め込みます。もちろんすべて濡れた土に植え付けます。お水を切らさないようにして温度の高い場所で保管します。この時期ならお外で大丈夫です。


今回は、種もいただきました。お家で蒔いた種を接ぎ木してみましょう。


種まきについてお知らせします。お花が咲いた後、種ができます。種がはじけそうになる直前に収穫した方が良いとされています。花芽から種を取り出します。果肉が付いているので、柔らかい日本手ぬぐいなどに包んで、水道水でやさしくもみ洗いします。洗ったら、溶けないティッシュの上に広げて果肉(白い部分)を除きます。陰干しします。濡れたまま1日以上置いたらかびてしまうので、早いうちに種まきします。

同じ鉢で1種類を種まきします。

用土は無肥料で、鹿沼土(微塵を取るためよく洗う、ひたすら水洗い)や砂だけでもOKです。バーミキュライトは洗わなくても大丈夫です。(細かいバーミキュライト8:砂2)とか(鹿沼の上にバーミキュライトを置く)とかでも大丈夫です。(砂なら濾して大粒を下に入れ、小粒とバーミキュライトを入れ混あわせてもいいです)

用土は、上から2cmくらい下げて仕上げます。蓋をかぶせますので、苗が蓋につかないくらいに仕上げます。

種をまく前に、用土に水をかぶせます。かなりしっかりと水をかぶせます。

種をまきます。土の中に埋めません。土の上に置きます。(かなり大きな種は少し埋めます)

用土の上に種をパラパラ蒔いたら鉢ごと底水をします。いったん底から上部まで水を吸わせます。水を吸わせることにより、種が用土の間で落ち着きます。

表面を乾かさないように注意します。鉢ごと発砲スチロールの箱に入れると温度管理がしやすいようです。ガラスや半透明のプラスティックなどで蓋をします。日差しが強すぎる場合は、ティッシュなどをガラスの上に置いておきます。

底水にアオサが湧かないように清潔に保管します。

ある程度大きくなったら、植え替えをしてあげます。

今回、いただいた種は、5mmから1cmになったら、接ぎ木をしてみましょう。



















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